一言
読書 2009.02.09

 昨今の不況の影響により今年の正月休みは特に長く十二日間もありました。ほとんど半月近いです。そんなに長く休んだら年明けからのの仕事を忘れてしまいそうです。

 休みの前半は年賀状作成にに費やしましたが後半はこれといって何もやることがありません。どこかに行って遊ぶという手もありますが意思の弱い私が一歩外に出ると必ず無駄遣いをするにきまっています。ここはなるべく外に出ないようにしたほうがいいようです。

 不景気で残業が無くなり、手取りの収入も十万円程度減ってしまいました。今のところクビにはならずに済んでいますが給料明細を見るにつけ自分の基本給の安さにあらためて驚いています。そのため緊縮財政を余儀なくされているわけですが定額給付金一万円二千円のなど貰っても減った残業代に比べると微々たるものです。少々の金額を貰ったところで焼け石に水です。

 自動車が売れず自動車メーカーが赤字に転落したからといって、定額給付金のをもらって車を買ってやろうかという気にはなりません。

 今まではメーカーの宣伝に踊らされ新車が出ると目移りして買ってしまう人もたくさんいたはずです。しかしこう景気が悪くなると買う必要の無い物を買おうという気は失せてしまいます。

 しかし今乗っているボロ車が壊れたら、たちまち不便になってしまうので貯金をはたいてでも買わざるをえません。私に限らずそのうち持っている自動車が動かなくなれば必要な人から順に買っていくようになるのではないでしょうか。

 こう収入が減ると自動車以外でも、無くても当面は困らない付加価値商品も買おうと思いません。私などまだいいほうで、世の中には住居を追い出されて必要な物への出費すら出来ない人たちもたくさんいるようです。

 しかし今まで流通していたお金が忽然と無くなるわけはありません。いったいどこで滞っているのでしょうか。

 まるでお金の流れが巨大なダムによってせきとめられているようです。いくら政府がなけなしの国家予算を使って景気対策をしてもどこかで止まってしまうとまったく下流に流れていきません。毎年数兆円の利益を出している大企業のどこかに溜まって、その中からチョロチョロとこぼれているのが世の中に流れているだけなのかもしれません。

 優良企業が毎年数兆円ずつ黒字を続けていれば膨大な金額がプールされているはずです。営利を目的とする企業なら収支を黒字にするという努力をして内部留保を増やしてゆくのは当たり前なのですが、それがダムになっているのかもしれません。

 あまりに巨額の現金を持っている企業にはその一割でも税金で持っていくか、さもなければ社員に配当することにすればいいと思います。政府は消費税を上げるよりダムの水門を少しでも開ける工夫をして欲しいです。

 話がずれてきました。何のことを書こうかと思っていたのか危うく忘れるところでした。

 というわけで暇あり金なしの私には長い正月休みをいかに金をかけずに過ごすかという必要に迫られていたので、とりあえず読書をすることにしました。何年も前に古本屋等で買った文庫本が数冊、机の片隅に積まれていてそのまま読まずに放置されています。そして本棚にも読んだ記憶が無い本が何冊か並んでいます。

 それらを一箇所に並べてみました。

 ある一冊のカバーがかけてある新品の文庫本を開いてみると、同じ本をなにを思ったか古本屋でもう一冊買っていたりします。買った順番に読んでいけばいいものを次々に衝動買いするものだから何がなんだかわけが分からなくなっています。

 古本屋で安いと思って買っても、同じのを何冊も持っていたら結局無駄遣いです。

 よし、正月の元旦から残り六日の休みでこの本を片付けてやる。と、両手で頬っぺたをパンパンと叩き、気合を入れて一冊目に取り掛かりました。

 非常に気が散りやすい私はいくら意気込んでも五分ともたずに違う事を考えてしまいます。

 そもそもじっと椅子に座って何か作業をするということは最も苦手とすることなので、少し読んでは席を立ち何かを食べ、用事も無いのにパソコンのスイッチ入れしばらくネットサーフィンをした後また本を少し読むという繰り返しで、全然先に進みません。

 そんな読み方をするものだから前に読んだところを忘れてストーリーがわからなくなり、読み返したりします。

 結局、十分な休みであったにもかかわらず、二冊しか読めず後に残った本は二月になった今現在でも机の端にうず高く積まれています。

 ああ、もう少し集中力が欲しいです。
 
 © 2009 田中スコップ 
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