一言
ほえる犬 2005.10.26

 前回ビスタチオの話を近くにいたキューティー羽に読んでもらった所、私が
ビスタチオと書いていたのは誤りで本当はピスタチオと言うのだと指摘がありまして、私の方が正しいと思い聞く耳を持たなかったわけですが、本当は自信がないので、これを読んでいるどなたか本当の言い方を知っている方がいらっしゃいましたら教えてください。
 一ヶ月ぐらい前の話。

 道ばたで自動車を止めて人と待ち合わせをしていた時のこと、まだ誰も来なくて暇なので自動車の周りを少し歩いてみることにしました。ある家の前を通りかかると真っ黒で凶暴そうな犬がこちらをみて牙をむいて激しく吠えているではないですか。その犬には長い鎖がついていて比較的その犬の行動は敷地内では自由にやっているみたいですが、繋がれている鎖で首が苦しくないのだろうかと心配するぐらい鎖を引っ張って門の近くまで来て、私のような部外者を排除しようとしていたのでした。

 当然、私は泥棒でもなんでもないし、その家とも関係ありません。少し怖いけど鎖に繋がれているからいいやと思って、その家の前を通過しようとしたとき、犬は急に尻尾を丸めてソロリソロリと犬小屋の後ろに隠れてしまいました。時々ガルルとうなるような声を出しながら少しだけ顔を出してこちらの様子を伺っています。そして私が門の前から段々と離れて行くに従って、また出てきて激しく吠え始めました。

 私は少し悪戯してやろうと思って、そのまま去っていくと見せかけて急に回れ右をしました。余談ですが地元消防団で訓練を受けているので素早い回れ右は多少自信があります。クルリと回って犬の方を見ると、予想外の出来事にその犬はビックリして急に吠えるの止めました。そして私が二、三歩犬に向かって近づくと、また尻尾をまるめて犬小屋の後ろに隠れてしまいました。私は心の中でいじめたりしないから心配するなと思いましたが、その犬には伝わらない様子でした。

 何度か行ったり来たりを繰り返して犬をからかっていると、犬も多少は打ち解けてきたのでしょうか、ソロリソロリと逃げる犬の後ろ姿に変化が現れてきました。尻尾の先だけチョロチョロと振っているではありませんか。

 しかしある特定の家の前をウロウロしていては本当に泥棒と間違われたら困るので、その犬との関係を完全に改善しないまま自動車の所に戻らざるをえませんでした。今も元気にあの犬は吠えているのでしょうか、時々尻尾の先を振る姿を思い出しています。

 
 © 2005 田中スコップ
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