一言
ビスタチオ 2005.10.21

 家にミックスナッツと書いてある袋が置いてあったので、袋を開けて中身をザラリと手のひらの上に出してボリボリと食っていました。最初は一個ずつ食っていたのですが、めんどくさくなっていっぺんに口に入れると中にビスタチオが混ざっていました。

 それに気付かずにパキッという不快な音がしてビスタチオの殻を噛んでしまいました。すぐに噛むのを止めて、慎重に舌で口の中を探索してみますと、ヒビが入った状態で、まだバラバラにはなっていない寸止め状態のかろうじて形をとどめているビスタチオが確認されました。口の中にはまだクルミやピーナッツ、アーモンド等が残っています。

 私はそのビスタチオを口の中から出し、よく観察してみるとまだ口を開けてないビスタチオで、殻をむくには少々困難な代物でした。そのような困難にぶつかると出来そうなことにかぎりチャレンジ精神旺盛な性格の私は、なんとしても殻をむいて食ってみたくなりました。が、まだ他のナッツが口の中にあり、それらを食ってからだと思ったので、噛み砕いていると、実はもう一個ビスタチオが混ざっていたのでした。

 一度順調に噛み砕き始めてしまうと止めるのは困難になってしまったので、勢い余って今度はバラバラになるほど噛んでしまいました。殻の欠片が口の中で拡散し、殻だけを分けて排出することが難しい状態になってしまいました。もうどうでもいいやと自暴自棄になった私は、幸い歯は丈夫な方なので、このまま噛み砕いて粉砕することに決めました。ベキベキと音をたてて割れる音。味わいもへったくれもありません。

 しばらく口の中でビスタチオと戦った後、やっと 飲み込んで、なんだか食った気がしない、いわゆる後味の悪い結果となりました。ビスタチオさえ無ければ、ミックスされたナッツの絶妙なハーモニーを味わえたはずです。ナッツメーカーの方、ミックスナッツのなかにビスタチオをどうか混ぜないでください。ビスタチオはビスタチオだけで買って食べますから。ビスタチオは殻をむいて食べるというめんどくささが魅力でもあります。

 さっきの口を開けていないむきにくいビスタチオはひび割れに強引に爪をつっこんで意地になって割って食べました。今度は一度、袋の中身を全部出してビスタチオをよりわけて全部殻を除去した後、再度混合して一気食いしたいと思います。

 
 © 2005 田中スコップ
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